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レジェンド松坂氏と金メダリスト土性氏、松阪市で熱いトーク

MAR 03 2025
元プロ野球選手の松坂大輔氏(44)と、リオデジャネイロ五輪レスリング金メダリストの土性沙羅氏(30)が2日、三重県松阪市の嬉野ふるさと会館大ホールでトークイベントを行った。約700人の観客が参加し、両氏の経験談に熱心に耳を傾けた。

このイベントは松阪市制20周年記念事業「まつさかさん・まつざかさん大集合!」の特別企画として開催された。第1部では松坂氏が野球人生について語り、第2部では土性氏を交えた「夢のメダリスト対談」が実施された。

松坂氏は自身の野球人生を振り返り、「幼少期から現役引退まで剣道を続けていた」と意外な一面を披露。横浜高校時代に「サボりのマツ」と呼ばれたことについては、「自分で練習方法を考えるのが好きだった」と真意を語った。

将来の指揮官や監督の可能性について問われた松坂氏は、「教えるという役割も悪くない。タイミングもあるが、声をかけてもらうことがあれば、応えられるように準備しておきたい」と前向きな姿勢を示した。

土性氏は現在、松阪市役所職員として活動している。レスリングを始めた頃を振り返り、「練習は嫌いで、先生が怖すぎてやめたいと言えなかった」と告白。しかし、「やめなくて良かった」と続けた。また、師匠である吉田沙保里氏について「いまでもずっと大好き」と語り、会場を和ませた。

五輪金メダル獲得時のエピソードも披露され、土性氏はガッツポーズやハグ、肩車の様子を生き生きと語った。一方で、現在は金メダルを「ポーチに入れてぽいっと保管している」と意外な一面も。これに対し松坂氏は自身のメダルについて「どこにあったか、たぶん実家にある」と応じ、会場の笑いを誘った。

イベントの最後には「レジェンドまつさかさんカード」の贈呈式も行われた。両氏は今後も様々な形で故郷松阪市やスポーツ界に貢献していく意向を示している。