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第61回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝が1月13日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、帝京大学が早稲田大学を33-15で破り、4大会連続13度目の優勝を果たしました。帝京大学はこれにより史上初となる「2度目の4連覇」を達成し、大学ラグビー界に新たな歴史を刻みました。

試合は前半5分、帝京キャプテンのFL青木恵斗選手が相手タックルを振り切るビッグゲインを見せると、チームメートへパスをつないで最後はPR森山飛翔選手が先制トライ。さらに12分には青木選手自身が中央突破からトライを奪い、CTB大町佳生選手のゴールも成功して14-0とリードを広げます。

早稲田も負けじと反撃。15分には左ラインアウトから中央へ突破、最後はFB矢崎由高選手が右ゴールポストへ飛び込みトライを決めると、24分にはNO8鈴木風詩選手が左隅で粘り強くトライラインを割り込み、スコアは14-12へ。35分以降は自陣残り5メートルから帝京の猛攻を受けたものの固い防御で守り切り、後半開始2分、早稲田はペナルティゴール（PG）を成功させて15-14と逆転に成功しました。

しかし、帝京が再び流れを引き戻します。直後の後半5分にはLO本橋拓馬選手がトライを決めて逆転、27分にはLOカイサ・ダウナカマカマ選手が追加トライ。さらに37分にはWTB日隈太陽選手が右サイドを駆け抜けてダメ押しのトライを決め、突き放しました。早稲田も最後まで食らいつきましたが、帝京の鉄壁のディフェンスとスクラムで制され風上の優位性を活かせずノートライ。最終スコアは33-15で帝京が対抗戦での敗北（17-48）の悔しさを晴らし、勝利しました。

試合後、帝京キャプテンの青木選手は「人生で一番うれしい」と涙ながらに語り、初めてキャプテンとして挑んだシーズンについて「悩む時期も多かったけれど、チーム全員が支えてくれた」と感謝の言葉を述べました。一方、早稲田キャプテンのHO佐藤健次選手は目を赤くし「全員で最後に優勝という結果をつかみたかったんですが、帝京大学さんの方が強かった。これを糧に今後のラグビー人生を頑張っていきたい」と語りました。