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福岡大附属大濠が3年ぶり4度目の優勝!!昨年の雪辱を果たす!「SoftBank ウインターカップ2024」男子決勝

DEC 29 2024
2024年12月29日、高校バスケットボールの頂点を決める「SoftBank ウインターカップ2024」男子決勝が東京体育館で行われ、福岡大附属大濠高校(福岡県)が鳥取城北高校(鳥取県)を77-57で下し、3年ぶり4度目の優勝を果たしました。これにより、福岡大附属大濠はU18日清食品トップリーグとの二冠も達成しました。

2年連続決勝進出の福岡大附属大濠高校と鳥取県勢初の決勝進出の試合は序盤から激しい攻防が展開されました。福岡大附属大濠は第1クォーターで8-0のランを見せる好スタートを切りましたが、鳥取城北も豊村豪仁選手やハロルド アズカ選手らインサイドプレーヤーの活躍で応戦。第1クォーター終了時点では18-17と大接戦の展開となりました。第2クォーターでは、鳥取城北の新谷勇晴選手の3点プレーで一時逆転する場面もありましたが、福岡大附属大濠は湧川裕斗選手と渡邉伶音選手の3ポイントシュートが次々と決まり、44-34とリードを広げて前半を折り返しました。

後半は福岡大附属大濠がさらに勢いを増します。特に第3クォーターでは、高校生で唯一日本代表入りした206センチの渡邉選手が3ポイントシュート3本を含む10得点と2ブロックの活躍を見せ、この10分間で21-9と圧倒的なパフォーマンスを披露。22点差で最終クォーターに突入しました。第4クォーターでは、鳥取城北が果敢に追い上げを図るも、福岡大附属大濠は時間を使いながら着実に加点。試合終了のブザーが鳴る時にボールを持っていた湧川選手はボールを高らかに投げ喜びを爆発させました。

この試合で特に目立ったのはゲームキャプテンの湧川選手で、4本の3ポイントシュートを含む32得点を記録。また、渡邉選手も16得点・14リバウンドのダブルダブルを達成し、守備面でも貢献しました。

試合後、湧川選手は「この1年間、本当に苦しいことも多かったけれど、チーム全員で乗り越えて日本一になれて本当に嬉しい」と感慨深く語りました。

片峯聡太監督も選手の活躍に触れた上で「最初は少し受け身な部分が出てしまったけど、そこを引きずらずにしっかりチーム全体で乗り越えて自分たちのバスケができたことが今日の素晴らしい部分だった」とコメントし、序盤ファールが目立ったところをベンチメンバーが声をかけ、そこに選手が応えるというチーム一丸となり戦い抜く福岡大附属大濠の強さを語りました。

一方で敗れた鳥取城北高校も最後まで諦めず奮闘したが鳥取勢初の優勝には届きませんでした。試合後の記者会見で河上貴博監督は、「オフェンスリバウンドを相手にたくさん取られ、そのマイナスループを切れなかったことが大きな反省点だった」と敗因を分析。「ここまでの6試合を通して自分たちの実力以上のものを発揮したと見ているし、選手たちが試合の中で成長するのを実感する大会でした。」とコメントし、今大会ノーシードから勝ち上がり、快進撃を続けた選手たちを労いました。