adachi seiko

mar 22 2021

やはり最期は家がいい


やはり最期は家がいい
伸こう会株式会社 代表取締役
足立聖子さま

今回お邪魔したのは神奈川県を中心に、入居および在宅の介護サービス、地域ケアプラザ、認可保育園、障がい者支援施設、さらには公的介護保険適用外の在宅支援サービスを運営する伸こう会グループ。企業の独身寮を高齢者施設に転換、手頃な価格で高品質な高齢者介護を実現した「独身寮改装型福祉施設」を発案した、高齢者施設事業業界のパイオニアグループです。

現在は50カ所以上の介護事業を運営する伸こう会株式会社 代表取締役 足立聖子さまにお話を伺ってきました。足立社長は、多国籍の職員や高齢職員、障害を持った職員など、就労困難とされる人たちの積極的な雇用が評価され 「シュワブ社会起業家2014」に選出。また、2017年には「世界経済フォーラム年次総会」、俗にいう「ダボス会議」に参加されています。  

今回足立さんからお話を伺ったのは、認知症などの事情によって介護施設や病院で暮らさざるをえなかった高齢者が「住み慣れた自宅で最期まで暮らす」という選択を可能にしてくれるサービスを展開するホームインステッド・ジャパン。  

ホームインステッド・ジャパン  
ホームインステッド・ジャパンについての詳細はこちら  

「高齢者と家族の幸せな生活を実現する」ことをミッションに掲げるホームインステッド社は1994年設立以来、世界13ヵ国1200以上の事業所で在宅支援事業を展開する多国籍フランチャイズ組織へと成長しています。  

伸こう会グループが日々高齢者の方々と向き合っていくなかで直面したのは、この国における仕組みのあり方そのもの。いま日本のほとんどの高齢者は、介護保険制度という枠組みのなかで過ごしており、要介護者の多くは、老人ホームに入居し、最期は病院で迎えるというのが一般的です。  

でも、実際には7割以上の方が住み慣れた地域・自宅で、自分らしく生きたいと願っているのも事実。であれば、施設での運営に加え、「住み慣れた場所で最期まで暮らす」というもう一つの選択肢を提供することが、新しい介護の形を提供することになるのではないか、と足立さんは話してくれました。  

住み慣れた場所で最期まで暮らすことが決して贅沢なことではなく、あたりまえの人生と感じていただけるように事業を進める伸こう会グループの考え方にぜひ触れてもらいたいと思います。  





【インタビュアー】
横山英理子(YOKOYAMA ERIKO)


プロフィール
看護師として地域基幹病院に勤務。胸部外科・婦人科・整形外科など担当。外資系医療機械メーカー、看護師人材紹介会社を経て、在宅医療で日本で一番大きい医療法人の経営企画室勤務。
独立後、医療・介護・福祉× 企業をテーマに人と人を繋ぐ社会貢献活動に従事。株式会社医師のともとの業務提携でナースの結婚相談所を運営するなど活動範囲を広げている。