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nagao masako

mar 15 2021

介護の未来はアジアにあり


介護の未来はアジアにあり
社会医療法人愛仁会
坪茂典統括部長、長尾雅子APS事業部長

介護福祉の現場は常に人手不足。2035年には79万人の介護人材が不足すると言われています。国内の人材だけで補う事はできず、国は外国人材の受け入れを推奨して、2017年より介護技能実習生制度がスタートしました。

とはいえ、外国人材の受け入れと一言で言っても、、そこには日本語の能力はもちろんのこと、入居者さんや利用者さんが拒否反応を示すのではないか、、など非常にセンシティブな問題があることも事実です。  

そこで、現状はどうなっているのか伺いたいと思い、訪ねたのは「社会医療法人 愛仁会」。医療、介護、福祉、保健のトータルヘルスケアをめざす愛仁会、実に創立62年、従業員数約6,000名を誇る関西を代表する総合的地域医療機関です。  

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「社会医療法人 愛仁会」  

詳しくお話を伺ったのは、「社会医療法人 愛仁会」本部統括部長 であられる坪茂典さま、そして「社会福祉法人 愛和会」からAPS事業部長であられる長尾雅子さま。  

愛仁会では2017年より内閣官房主催のアジア健康構想に賛同し、ベトナム ハノイと介護技能実習生の人材還流スキームである大阪介護A・P・Sコンソーシアムを展開。2019年からはダナンのドンア大学と看護師のインターンシッププロジェクトを展開中。現地ベトナムでの日本語や介護教育について注力しています。  

社会医療法人愛仁会  

お二人からお話を伺うと、この制度は単に労働力を補充するのではなく技能実習を通じた世界的な人材育成の仕組みなのだ、ということに気づかされました。日本人ですら定着が難しい介護福祉の仕事を、外国人介護技能実習生に教える事は容易ではありません。そうした環境の中、ベトナムで看護師資格を取得した人たちを対象に、日本語と介護技術を勉強できる仕組みを現地で作り、日本の介護福祉現場で技能を発揮できるようサポートしているのです。  

いずれは母国に帰ってしまう実習生に日本語を教え、介護を教え、その他日本での生活までもサポートするということは、本当に気の遠くなるようなこと。彼ら彼女たちの将来を共に考えながら事業を創る核には、一体どんな想いと行動が込められているのか。海外に広がる介護福祉ビジネスの拡大のお話、ぜひお聴きください!  





【インタビュアー】
横山英理子(YOKOYAMA ERIKO)


プロフィール
看護師として地域基幹病院に勤務。胸部外科・婦人科・整形外科など担当。外資系医療機械メーカー、看護師人材紹介会社を経て、在宅医療で日本で一番大きい医療法人の経営企画室勤務。
独立後、医療・介護・福祉× 企業をテーマに人と人を繋ぐ社会貢献活動に従事。株式会社医師のともとの業務提携でナースの結婚相談所を運営するなど活動範囲を広げている。