jun 28 2021
石川修理事長に聞く 「意思決定支援概論」
社会福祉法人 藤沢育成会
理事長 石川修さま
今回は「意思決定支援」※1をテーマに、神奈川県藤沢市へと足を運び、社会福祉法人「藤沢育成会」を訪問しました。お話を伺ったのは、同法人理事長であられる石川修さま。
社会福祉法人 藤沢育成会
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藤沢育成会では、「育つ」「働く」「暮らす」「楽しむ」「活動する」「創る」「繋がる」の7つの取り組みに力を入れていらっしゃいます。
それら全てに通じるのが「意思決定支援」というキーワード。石川理事長はホームページ上でも積極的に発信をなされています。中でも私が注目したのはこれらの内容。
理事長日記 「勇気をあたえたい...」と"意思決定支援"より一部抜粋
“支援”はしてあげるものではなく、利用者に"応える""添う"ものでなければならない。"○○を与えたい!"は、「"お"しつけ」だと意識したい。
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機関誌「moderato(モデラート)」Vol.87「初夢」より一部抜粋
初夢
支援は日常を支えるのだから利用者の日常に入り込む。だからモード切り替えが出来ないと職員自身の日常を引きずり、どちらの日常なのか判らなくなり易い。それは利用者の日常≒自分の日常となり、自己決定支援ではなく職員決定支援になり易い。これを「(利用者の)日常から(職員の仕事)非日常にワープする!」と考えた。そこが「(利用者の)日常と(仕事という)非日常のあいまいな境界」である。昨年、実践報告会のテーマが「意思決定支援」。通勤着から仕事着に替えることで仕事モードにする=襟を正す支援への第一歩である。新たな生活様式が支援の質を向上させる・・・と夢を見た。
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インクルージョン藤沢※2を旗印に活動を続ける藤沢育成会の取り組み、そして、石川理事長のお考え、ぜひお聴きください。
※1意思決定支援とは、知的障害や精神障害等で自己決定に困難を抱える障害者が、日常生活や社会生活に関して自らの意思が反映された生活を送ることが可能となるように、本人の意思の確認や意思及び選好の推定、最後の手段としての最善の利益の検討のために事業者の職員が行う支援の行為及び仕組みのこと。
※2 インクルージョン教育
人間の多様性の尊重等を強化し、障害者が精神的および身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み。