miura masumi

jul 12 2021

「タクティールケア」が届けるあたたかい光


株式会社アポロ・サンズHD
株式会社アポロ・サンズHD
代表取締役 会長 三浦眞澄さま

「SILVER SUPPORT 星にねがいを」「ケアリゾートお茶のみともだち」「人情柴又」「ピカソ」などなど、、個性的なネーミングが並ぶこれらは全て有料老人ホーム、デイサービスなど、今回お邪魔したアポロ・サンズHDが運営する施設の名前。  

アポロ・サンズHDが運営する施設

アポロ・サンズHDが運営する施設
詳細はこちらから  

「施設のネーミングは、とにかくゲストさまのご家族や地域の皆様に覚えて頂く上で、とても重要だと思いました」と語るのは、同社代表取締役会長であられる三浦眞澄さま。

入居者をはじめ、同社の施設を訪れる方々はみな「ゲスト」。こうした発想の中で生まれたアイディア「タクティールケア」について伺いたく、東京都葛飾まで足を運びお話を伺ってきました。

「タクティールケア」とは
認知症や末期がんの方々に対して痛みや不安を和らげる効果があると期待されているケアの 一つ。主に、手・足・背中を柔らかく包み込むように撫でることにより、興奮状態や不安感・痛みなどを緩和する作用がある。  

taktilis care  

社会福祉を考える上で、避けられない課題は「認知症」。認知症と検索すると、「予防」や「症状」という単語と共に、「妄想」「うつ」「相続トラブル」「つらい」などといった単語も同時に検索されていることがわかります。  

しかし、三浦会長からは「タクティールケア」によって、認知症が大幅に改善した実例に加え、認知症に対する少なくとも私が漠然と感じていた「怖い」という考えを一変させるお話を伺うことができました。

ところで、6月には、認知症の多くを占めるアルツハイマー病の病理に作用する初めてかつ唯一の治療薬「アデュカヌマブ」が、米当局の仮承認を得たことがニュースとなりました。世界各地で「画期的新薬」ともてはやされ、共同研究をしていたバイオジェン(Nasdaq: BIIB)とエーザイが株式市場で大いに湧いたことは記憶に新しいところです。

しかし、認知症の前段階か軽度の人にしか効果はなく、治療薬というよりは「予防薬」の色彩が濃いと言われていることに加え、1年分の処方価格の見積もりは$56,000(約620万円)と大半の人々は恩恵を受けることができない現状を考えると、、、「タクティールケア」のとんでもない可能性を感じるのではないか、と思うのです。三浦会長のお話、ぜひお聴きいただきたいと思います。






【ゲストプロフィール】
三浦眞澄(みうら・ますみ)


昭和27年 東京葛飾区生まれ
昭和50年 東京家政大学児童学科卒
平成 7年 株式会社サンハート設立 代表取締役就任
平成10年 介護付き有料老人ホーム SILVER SUPPORT コスモス開設
平成20年 NPO法人スウェーデン認知症研究所かつしか設立理事長就任
平成24年 事業所内保育施設キッズガーデンきらきら星(星にねがいを併設)開設
     株式会社アポロ・サンズHD設立 代表取締役就任
医療・福祉に長年かかわり、その経験により、認知症についての講師として多方面でセミナーを開催している。
・オーストラリア日本ダイバージョナルセラピー理事
・スウェーデン認知症緩和ケア インストラクター
・シニアライフコーディネーター
・認知症ケア専門士