Tokita Kayoko

dec 20 2021

他者への献身
「エッセンシャルワーカー」として地域に生きる


社会福祉法人 小田原福祉会
理事長 時田佳代子さま

1978年の設立以来、地域の暮らしによりそって歩んできた社会福祉法人 小田原福祉会。神奈川県小田原市を中心に、高齢者総合福祉施設「潤生園」を展開、今日の介護業界の草分け的存在でもある同法人理事長、時田佳代子さんにお話を伺ってきました。

「施設としての数十人、数百人単位だけではない。全国にも同じ悩みや課題を抱えている方がいらっしゃる。制度があるから仕事するのではない」「目の前に福祉の課題があるなら、そこに手を出し、それはやがて社会のほかの地域にも広がって行くようになっている」(同法人会長であり、設立者である時田純氏)

こうした考えから、介護保険制度が開始となる遥か20年以上前、今でこそ当たり前の「デイサービス」や「ショートステイ」といったサービスなど無い時代から、お年寄りの入浴や、一晩お預かりするといったことをボランティアで行っていたことに驚かされます。

さらには、日本で初めての「介護食」を研究開発提供、1991年「日本栄養改善学会」から「学会賞」を受賞されています。それだけではありません。365日の配食サービスまでも実現させているのです。

(同社ホームページより)

『人は人として存在するだけで尊い。』 真の福祉は、人の命の尊さを知り、個人の人格をこころから敬愛するところからはじまる。(小田原福祉会 運営理念)

「介護を通じて人を生かし、人の暮らしを支え、人の人生を見守り、その最後の瞬間までかたわらにいて、その尊厳あるいのちを心からいとおしみながら、私たちは今日も地域の中を走っています。どんな時も、何があっても、私たちは地域を守るために全力を尽くす、それが私たちの使命であり、誇りでもあるのです」と語る時田理事長。

お父様の代からの想いを繋ぎ、「エッセンシャルワーカー」として地域に生きる時田佳代子理事長のお話、ぜひお聴きください。

(同社ホームページより)





【書籍紹介】
書籍:生老病死と介護を語る 他者への献身が豊かな人格を創る
(発行:日本医療企画)



  • 人間の“生老病死(四苦)”は、生きる苦しみ、老いる苦しみ、病む苦しみ、死の苦しみを言い、“介護”は他者の四苦に対する慈悲の行為である。“介護”という他者への献身は、その人の生活の全てに関わり、その人の倖に貢献しながら、自らの人格をも豊かに形づくる優れた聖業である──。

    超高齢社会に真摯に向き合い、日本の介護を牽引しつづけた潤生園(高齢者総合福祉施設)の40年の軌跡を辿りながら、介護福祉そして人間のあるべき姿を躍然と語る!

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【スペシャルゲストプロフィール】
時田 佳代子(ときた・かよこ)

昭和23年神奈川県小田原市生まれ
現職:社会福祉法人小田原福祉会 理事長

学歴:昭和42年 早稲田大学教育学部国語国文学科入学
   昭和46年        〃       中退
   平成16年 日本福祉大学経済学部開発学科入学
   平成18年        〃      卒業
   平成22年 日本社会事業大学専門職大学院入学
   平成24年        〃      修了

職歴:平成14年 社会福祉法人小田原福祉会入職
   平成20年 特別養護老人ホーム施設長
   平成25年 社会福祉法人小田原福祉会 常務理事
   令和 元年      〃       理事長

資格:昭和54年 社会福祉主事
   平成18年 介護福祉士
   平成19年 社会福祉士
   平成20年 介護支援専門員
   平成24年 認知症ケア専門士

その他:認知症ケア事業協同組合 理事長
    特定非営利活動法人福祉フォーラムジャパン 理事
    全国地域包括ケアシステム連絡会 理事
    神奈川県西地区保健医療福祉推進会議 委員
    小田原市地域医療連携会議 副議長

     2022年1月10日現在