ヤマノウチ介護 代表取締役 山内 竜一さま
ー Q. ご沿革、法人名の由来を教えていただけますか。
A. 利益重視ではなく、依頼を受ければどんな方でも入居していただけるようにしています。現在、全体の施設において入居率が9割以上あるのですが、信用や、病院からの紹介で入居いただくことが多いです。あそこならなんとかしてくれるというようなことで選んで頂いているのではないかと思います。
ー Q. 人材について教えてください。
A. 正社員の数が少ない割合なのですが、パートさんや、年齢が60歳以上のスタッフさんも多く働いていて、適材適所で、どのような時間帯であっても柔軟に対応しています。また、退職される方にも、もし何かあった時はまたよろしくねといった形で送り出しております。実際に戻ってこられた方も結構おります。また、元々製造の方で働いていた方だったのですが、少し行き詰まって介護の方 にシフトされ、現在、施設長として頑張ってくれている方もいます。
介護の方の職員は厨房や運転の方も全て合わせると100名を超えております。製造業の方が70名ほどなので、介護事業の方が人数も多くなっています。
ー Q. 社員の方への理念の浸透はどのようにされていますか。
A. 経営陣の方から、上から理念の浸透ということはあまりしておりません。施設ごとにカラーも違って、それはそれでいいなと思っております。僕ら経営陣よりも現場の判断の方が正しいことの方が多いと思っていますので、現場の意見を尊重してやっていくのが結果的には良いと思っています。入居率だけは少し気にはしていますが、そこ以外でどうこう言うことはありません。現場の判断力が素晴らしいので、入居者さまとの関わりや、教育も任せています。例えば各施設で、電気代や水道高熱費等で、1施設だけ多かったら、他のところはこうだからというように、競わせる訳ではありませんが、そういった指摘は少しはするのですが、基本的には何も言わないですね。僕らは本当にある意味何もできないので。現場の素晴らしい方々に恵まれました。
ー Q. 電気代や物価の高騰といった問題にはどのように対応されていますか。
A. 高熱費の高騰は痛手ではあるのですが、元々利益率的にもそこまで悪くはない状況です。自社の建物で自社に入居して頂いている利用者の方々を訪問するというようなビジネスモデルのため、無駄が出づらいです。
ー Q. 今後のご展望について教えてください。
A. 今まで訪問介護に力を入れ、これからも主軸にはやってくのですが、 看護師の優秀なスタッフが揃ってきましたので訪問看護の方も立ち上げて売上が少しずつ立ってきており、伸び代があるような状況になっております。
製造業もそうですし介護事業の方もそうなのですが、地元に貢献できる企業でありたいと思っています。 地元に貢献し、地元に雇用を生み出す。この会社がないと。と、求められるような品質を提供できる企業にしていきたいと考えています。
