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Nov 24 2023

株式会社七夢


代表取締役社長 山本 康永さま



ー Q. ご沿革、法人名の由来を教えていただけますか。

A. 私は元々、外国車のセールスマンをやっていたのですが、何か人の役に立つことをしたいなと思い、社会的信用のあることができればと思って株式会社七夢をつくりました。長男の名前から付けたのです。それから、利用者さんの七つの夢、喜びということで七夢と、なんとなく自分の頭の中でイメージができてきてこの名前でいこうということになり、七夢という名前 をつけました。食べる喜び、ゆめを見る喜び、歩く喜び、見る喜び、触れる喜び、笑う喜び、ヘルパーと過ごす喜び、この七つの夢です。

ロゴですが、地域性も考えた上で、親しみやすく、堅苦しくない方が良いのではという理由で作成しました。熊にした理由は、例えば犬、猫、猿、リス、ネズミといった動物は、好き嫌いがあると思うのですが、キャラクターで熊を嫌いな人ってあまりいなく、多くの人に好かれる動物であるため、たくさんの人に好かれる介護事業者を目指すという空想が浮かんできてこれだったらいいんじゃないかということで商標登録をしました。

私とは、非常にギャップがあるのですがね笑。



ー Q. お食事の特徴を教えてください。

A. 食事はスタッフも同じものを食べるんですよ。基本的に、普通に食べて美味しいものを出しています。減塩しなければ命に関わる等があれば考えますが、それ以外は、全て私たちが普段口にしてるもの、口にしてる味付けで提供しています。  

私が思うに、笑わなかったら人は死にます。ターミナルケアで病院から、2週間持たないかもしれないという形で来られた方が、1年2年平気で過ごされることがあるんです。スタッフと笑って、美味しいご飯を食べてということです。ターミナルケアの方達は、何を食べてはいけないというのはないんですよね。そこでやっぱり思うことは、楽しくなかったら人は死んじゃうんじゃないかなと。  

うちは社会福祉法人でも何でもない、まして代表は私1人なので、みんながそれでいいって言えば それでいいんじゃないのという考えですね。利用者さんの声、スタッフの声、みんなの声を分かっているのはやはり各施設の責任者なので、私はこちらの仕事はもうほとんどしていないんです。このやり方が根付いたという形ですね。自由な老人ホームみたいなものです。  







ー Q. 七夢さまの事業はスタッフの方にお任せをされていらっしゃるということでしょうか。

A. もう2、3年ほど前から99%ぐらい私は何もしていないです。全て現場に任せている。給与に関しても、自分たちで決めている。集客、採用に関しても、営業をしていないですし、求人も出していない。そんなちょっと面白い会社を作ったというのは事実ですね。口コミで広がっていくというのが一番大きいのではないでしょうか。人材の定着率は85%ぐらいなんです。

長年やっているベテランの人たちが、全部自分たちで決めて困った時だけ私の方に来てくれた方がうまくいくと思いませんか。

「質」を保つ。継続するにはこれが1番大切なのではないですかね。 やっぱり スピード感もとても大事だと思いますし、そこに質というものがあれば、皆自分の会社を愛するようになるんじゃないですかね。



ー Q. 改めて、七つの夢のひとつ、ゆめを見る喜びについて教えていただけますか。

A. いい生活をしてればいい夢を見られるじゃないですか。辛い環境にいたら辛い夢しか見ない。簡単に言うとそんなことなのですが、1日1日が楽しくなければいけないということなんです。カラオケが好きな人もいれば、ゆっくりすることが好きな人もいる 、お散歩をすることが好きな人がいて、自由でいいのではないでしょうか。うちのスタイルは従業員も自由だし、利用者さんも自由なんです。

私がなぜ小規模多機能型居宅介護にこれだけ力を入れているかというと、払うお金は毎月同じだけれども、デイサービスに行ってもいいし、ヘルパーが来なくても良い。点数制じゃないんですよねマルメ(包括)なんです。別に利用者さんが今日寒いから行きたくないと言ったら家にいればいいだけの話じゃないですか。それなら後でなんかちょっと作りにいきますね。と訪問で行けばいい。スタッフみんなが感じていることだと思うのですが、家族になってあげられること。そこも定着率に繋がっているのではないかと思うんですよ。年を重ねて、別に受けたくて介護を受けているわけじゃないですから自由でいいんじゃないですか。





【施設紹介】
法人名:株式会社七夢