代表社員 渡邊 兼千さま
サービス付き高齢者向け住宅 桂花 施設長 杉原 弘章さま
ー Q. ご沿革を教えていただけますでしょうか。
A. 渡邊さま
もともと私はアパレル関係の会社に勤めていました。 27歳で福祉の世界に入り、福祉用具の事業所から始まりました。 そこからデイサービス、訪問介護事業所を経て今の会社を作り、サービス付き高齢者向け住宅を建てたという形になります。会社として設立したのは2014年で今年の11月で10年目に入ります。
一度、障害者関係のNPO法人を立ち上げたのですが、半年ほどで潰してしまいました。その後遺品整理の会社を起こし、故人の方の遺品を整理するという仕事の中で高齢化社会が進んでいくことを目の当たりにし、この業界に飛び込もうという考えになりました。中学生の頃より、何らかの形で経営者になりたいとは思っていました。
ー Q. 豚のキャラクターが印象的です。
A. 渡邊さま
豚をキャラクターにしたのは、安直なのですが、私が豚が好きだということからです。キャラクターは、社内コンテストで従業員から絵を集め、優勝したこのキャラクターを使用させていただいています。 鼻が「い」ヘソが「ち」尻尾が「る」で社名になっています。施設にもキャラクターの絵や置物、職員のユニフォームにも取り入れています。
ー Q. 法人さまの特徴や魅力を教えていただけますでしょうか。
A. 渡邊さま
看護と介護を両立させた施設づくりを心がけています。ご利用者さま同士が触れ合えるようレクリエーションを毎日行い、ご家族さまとも交流を深めていけることができるような施設運営を心がけています。
施設で畑を作っておりまして、入居者の方も一緒に畑作業を行っていただいています。畑で取れたものを使ってイベントで食事を作るなどの取り組みも行っております。
ー Q. 施設の種類や特徴をお教えいただけますでしょうか。
A. 渡邊さま
現在は4施設を展開しておりまして、全てサービス付き高齢者向け住宅です。自立の方から、介護医療が必要な方までお住まいいただけるようになっています。今後は住宅型有料老人ホームも始める予定で準備を進めております。
ー Q. 人材確保について教えてください。
A. 渡邊さま
この業界は人材不足ということが大きな問題となっていますが、外国人の人材採用のための会社を設立しようと動いている最中です。外部にも紹介できるよう展開していこうと考えています。今後3年後から5年後にかけて外国人の方の人材は確実に必要になってくると思います。
ー Q. ご利用者様のお声、エピソードなどを教えていただけますでしょうか。
A. 杉原さま
自宅で生活することが困難になり、入所されてくる方というのがどうしても多く、最初は消極的な方がいらっしゃいます。当施設で生活していく中で徐々に慣れてきて、笑顔が増えたり、施設での畑作業などを楽しめるようになり、ご家族の方から「入った時よりも元気になり、一縷さんで良かった」と言っていただけることがあります。そんなお声をいただいた際に、私たちも大変やりがいを感じます。
A. 渡邊さま
ご入居され、当法人で最期を過ごしたいとご希望いただいた際にはお看取りまでさせていただいております。入居者さまが最期をお迎えになられた際、ご家族さまに「最期を一縷さんで迎えられて良かった」と仰っていただけるのはありがたく、感動を覚える瞬間です。
ー Q. お食事は楽しみのひとつだと思います。お食事の特徴についてお教えいただけますでしょうか。
A. 杉原さま
施設の畑で作っているお野菜を、イベントのお食事の中で使用するなどしています。イベント食として、カレーをお出しする際には、具材の半分以上を畑で収穫した具材にするなどし楽しんでいただいています。
また、獲れたきゅうりを日々のお食事の中でお漬物としてお出ししたり、施設で作るお味噌汁の中に収穫したものを入れるなど、楽しみという形で取り入れるようにしています。
ー Q. 職員の皆様に対する想いを、人材育成の観点からも含め教えていただけますか。
A. 渡邊さま
職員の方たちに成長していってほしいという事を思っています。一社員、一介護職員というだけではなく、様々なことを考えながら仕事をしていってほしいと考えています。やりたいことをやってほしいとも思っています。私はやりたいことを勝手にやる人間なので、次いで自由な発想をしてもらえたら良いなと思っています。
ー Q. 今後のご展望について教えていただけますでしょうか。
A. 障害のある方たちが住めるグループホームや、就労支援といったものを作るために、会社を設立する予定で動いています。飲食関連の会社も設立します。また、趣味が高じてシュミレーションゴルフ場を作り、社員の福利厚生の一貫ともしています。これをやりたいと思ったらそれに関係する方々が自然と集まってくださる。人と人とのご縁を感じます。