施設長 深尾麻由美さま
ー Q. 施設の魅力や特徴を教えてください
A. 当社代表のコンセプトである「快適な住まいをリーズナブルに」をご紹介したいと思います。設備はしっかり揃っていて、それでいてリーズナブルに入居が可能となってることが特徴的です。
例えば、通常の施設で同じお値段ですと、部屋にトイレがないことが一般的だと思うのですが、当施設では全部屋(個室)にトイレと洗面所が完備されています。共用スペースのトイレを使用をしないことでコロナなどの感染症時にご安心いただけることに加え、やはりプライベートの確保がしっかりできる点は魅力であると考えています。
ー Q. なぜ深尾さんは介護のお仕事に取り組まれたのですか?
A. 元々看護師になりたかっんです。ただ当時は親の反対もあり.... 断念して一般企業に就職しました。その後、子どもが小学校に上がった頃に、仕事を再開しようと考えた時、当時からやりたかった看護師に近いイメージだった介護の仕事がしたいと思い、資格を取得したことがキッカケです。
ー Q. やりがいを感じるときはどんなときですか?
A. ご利用者さまやご家族が喜んでくれた時ですね。ご利用者さまが「このスタッフさんがよくしてくれる」とご家族にお話してくれた時は嬉しいし、やりがいを感じます。
ー Q. イベントなどの開催についてお聞かせください
A. 造花のつるを巻き付けて、そこにビニールに入れた苺をぶら下げて利用者さまに取ってもらう苺狩りイベントをちょうど開催します。(取材時)月1回実施していますが、今月からは移動販売をスタートします。専用カートを購入し、そこにジュースやパンやお菓子、ふりかけなどをスタッフがエプロンをつけて各お部屋をまわって販売します。お金はおもちゃの通貨を使用しています。利用者さまは、やはりお買い物がお好きで、喜んでいただいています。
5月は菖蒲湯、6月は手作りの磁石付きのお魚で、景品付きの魚釣りのイベントなど目白押しです。クリスマスはスタッフ全員がサンタの格好をしたり、ハロウィンも全員が仮装。お好きにトッピングできるホットケーキイベントも実施。
ー Q. 利用者さまとのふれあいについてお教えください
A. 職員・入居者さまともに笑顔で楽しく生活できることが一番だと考えています。ここでの暮らしが最後になる利用者さまもいらっしゃるので、大切に大事にされたお感じいただき、最後を迎えてもらえるように心がけています。
利用者さまはもちろんお一人お一人個性があります。お一人お一人に、言い方を変えたりしています。褒められて悪い気がする人はいないと思いますので、とにかく褒めちぎる!、場合によってはおだてる!こともしていますね。テンションを下げないような声の掛け方を意識しています。
ー Q. 電気代高騰などの社会課題に対して、どう対応されていらっしゃいますか?
A. 値上げの対応はしていません。2月3月はまだ寒かったので、入居者さまの個室のお部屋の暖房を切ることはできません。とはいえ、ずっと付けっぱなしにするのではなく、お部屋に入られる18時30分前からタイマー機能でお部屋を暖めておき、就寝時間の21時頃に切れるようにセットしました。次は夜勤者が、入居者さまの起きる時間の30分前にタイマーをセット、部屋から出てくる際に切れるような対応をしてきました。それでも電気代はあがりましたね...
使い捨ての手袋などの消耗品は削ることはできないので、節約できることは節約するようにもしています。例えば、ハンドソープは1プッシュにしたり、お水は流しっぱなしにしないなどの対応もしてきました。夜のうちはフロアにある3つの電気のうち1つだけを付けて過ごしてもらっていたこともあります。
ー Q. これからの5年10年の展望についてお教えください。
A. 今後、激動の時代を生きた団塊の世代の人たちが入居されるようになってきます。今までの入居者さまとは違って、これからの時代はお金を払っているからやってもらって当然という意見も出てくると思うんです。
新しい時代に対応していけるスタッフの教育もさらに充実させていこうと思っています。施設開設から9年目を迎えますが、2年前から県の助成金を利用して外部講師を呼んで、初心に返って、接遇や認知症について、年に8回講師の方をお招きし学んでいます。
今後、新設の施設も増え、激戦になっていくことは目に見えています。どんどん人材も足らなくなってきます。介護ロボットを使ったりもしていますが、人間対人間のお仕事なので、これからも人材を大切にしていきたいと考えています。