sep 16 2021
組織改革
「天使のはね」がハイブランドであり続ける理由
株式会社セイバン 代表取締役社長
泉貴章さま
今年で創業101年目をむかえるセイバン。「♪てんてんてん てんしのはーねー」でおなじみのCM、2003年に発売したランドセル「天使のはね」が大ヒット、男の子にも女の子にも選ばれる不動のNO.1ブランドとなっています。
本日のゲストは、同社を率いる、四代目社長の泉貴章さん。驚くことに、泉社長が創業家である先代からバトンタッチして入社したタイミングでは「販売不振」に直面していたのです。競合の台頭と、ブランドの低下に、「大変な危機感を覚えた」と話します。
すぐに取り組み始めた生産体制の見直し、卸問屋との交渉、ブランドの立て直しなどは、簡単なことではないはず。生産体制、人事制度、多角化など「大きな商店、大きな町工場」からの改革を推し進めた10年は、泉社長にとってどんな時間だったのでしょうか。じっくりお話を伺ってきました。
さらに、創業100年を迎え、次の100年を考える上でお聞きしたかったのは、少子化が避けられない日本にとどまらない「ランドセル文化の輸出」によって、成長を続けることが可能なのかどうか。
江戸時代末期、オランダからやってきた「ランセル」(背のう)が、昭和30年代以降子どもの負担を軽減でき、両手も使えて便利であることから普及、日本独特の「ランドセル」に発展していきました。日本独自の通学カバン「ランドセル」は、世界に誇る日本の文化の一つです。
海外でも小学生がランドセルを背負う文化が生み出されるのだとしたら、泉社長が現在取り組んでいることが花開くということ。未来に期待できる内容を伺うことができました。さらに、SDGsの観点からの取り組みについても、詳しくお聞きしています。セイバンの取り組み、ぜひお聴きください!
【スペシャルゲストプロフィール】
泉 貴章(いずみ たかあき)
1974年、兵庫県生まれ。2000年に大阪大学大学院工学研究科を修了後、サントリー株式会社に入社。商品開発や工場の品質管理に携わる。2010年10月、株式会社セイバンに入社。2011年2月に代表取締役社長に就任。