Buto Kumiko

sep 08 2021

ワークインライフ
リモートマネジメントの教科書


株式会社リクルートマネジメントソリューションズ エグゼクティブコンサルタント
武藤久美子さま

コロナによって市民権を得たかに見えたリモートワーク。ところが、株式会社リクルートの、「人」と「組織」に関する研究機関・リクルートワークス研究所によると、1 回目の宣言下で急速に伸びたテレワーク実施率(32.8%)は、宣言解除後に 18.1%まで減少、 2 回目の宣言下でも 25.4%にとどまっているという結果となっています。

1 回目の緊急事態宣言により一気に進展がみえたテレワークなどの新しい働き方への移行は宣言解除後に後退、2 回目の宣言発出によっても大きくは伸びず、今も依然として減速傾向にある現実に「正念場です」と懸念を隠さないのは、「個と組織を生かす リモートマネジメントの教科書」の著者であり、株式会社リクルートマネジメントソリューションズ、エグゼクティブコンサルタントである武藤久美子さん。



特に困っているのはマネージャークラスではないでしょうか。メンバーの進捗状況を把握しづらい、業務上のコミュニケーションがとりづらい、部下を評価しづらく、会社や組織への従属意義が失われてしまう等々......実際、こんな記事も見かけます。

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しかし、今回ゲストにお招きした武藤さんは、2013年よりリモートワークを積極的に活用するリモートワークの達人。さらには、組織・人事のコンサルタントとしてこれまで150社以上を担当する中で「リモートマネジメントとこれまでのマネジメントとの違いに注目することが重要」と教えてくれました。具体的にはこの5つ。

・マネジャーの役割→変わらず
・メンバーを取り巻く環境→変わる
・マネジャーの関わり方→変わる
・マネジメントの時間のかけどころ→変わる
・マネジメントの難度→あがる


その上で、「『3つのこ』を意識することで、リモートワークがメンバーのポジティブな変化を支援することになる」と言います。「3つのこ」とは?



リモートワークは、自律的に仕事がしやすくなるだけでなく、自身の生活を大事にすることができ、それでいて生産性も上がる画期的な働き方。リモートワークを通じて、生活の中で仕事に集中できる環境を作る"ワークインライフ"の実践方法を、武藤さんから教えていただきましょう。それでは、お聴きください!





【書籍紹介】
書籍:リモートマネジメントの教科書
(発行 クロスメディア・パブリッシング(インプレス))



  • リモートワークの導入で、マネジャーが行うマネジメント業務は、さらに難しいものになっています。 元々すべきことが増え、使える時間は減り、慣れたやり方からの脱却が求められる中、リモートへの移行により、マネジャーへの期待と負荷はさらに高まっているのです。 そこで本書は、マネジャーが行う社内のマネジメント、主としてメンバーマネジメントに焦点を当てています。本書のメッセージは、「リモートワークがもたらしたメンバーの変化を知ることで、リモートマネジメントのポイントを知ることができる」「リモートのマネジメントを実践することで、対面でのマネジメントも進化できる」ということです。そんな、現実的で具体的なマネジメントの未来を本書では解説していきます。

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【スペシャルゲストプロフィール】
武藤久美子(ぶとう・くみこ)

2005年 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ入社。組織・人事のコンサルタントとしてこれまで150社以上を担当。「個と組織を生かす」風土・仕組みづくりを手掛ける。専門領域は、働き方改革、ダイバーシティ&インクルージョン、評価・報酬制度、組織開発、小売・サービス業の人材の活躍など。働き方改革やリモートワークなどのコンサルティングにおいて、クライアントの業界の先進事例をつくりだしている。小売業の「店長の在宅勤務制度」や、高度な機密情報や個人情報を扱うため当時導入が難しいと言われていた金融企業へのリモートワーク導入を支援し、実現。業務改革、風土改革、人材育成を同時実現する手法を得意とする。働き方改革やリモートワーク、人事制度関連の寄稿多数。自身も2013年よりリモートワークを積極的に活用するリモートワークの達人。早稲田大学大学院修了(経営学)。社会保険労務士