sep 02 2021
マスターズ
夢の祭典に人はなぜ感動するのか
武蔵丘短期大学客員教授 / 詩人・文筆家・編集者
本條強さま
球聖ボビー・ジョーンズ。世界のゴルフ名手達が一堂に会するマスターズを開催し、舞台となるゴルフコース"オーガスタナショナル・ゴルフクラブ"をゴルフ場設計者アリスター・マッケンジーと共に造り上げた人物です。
ボビー・ジョーンズ
「競技もいいよ。でもその前に、コースの美しさを眺め、雰囲気を味わい、仲間との愉しいゴルフを堪能しようよ。ゴルフは愉しくやることが最も大事なことなのだから」
「南アの黒豹」「ブラックナイト」の異名を持つゲーリー・プレーヤー。マスターズが始まってからずっとアメリカ人が優勝してきた歴史の中、初めての外国選手の優勝者になった人物だ。
「ゴルフ界最高のスターを、南アフリカ人が敗った歴史的な勝利だったと誇りに思っている。私のこの優勝で、世界中のゴルファーが自分も勝てると希望を持ったはずだ。実際にこの初優勝から20年後に欧州の選手たちが勝ち出し、さらに私の国を含めて世界中の選手が栄誉を担うようになった。ゴルフの世界的な発展に寄与できたと思っている」
2020年に悲願のマスターズ優勝を、アジア人として初めて獲得した松山英樹選手。ゴルフのメジャー大会でマイノリティーが優勝することは、他のスポーツとは比較にならないくらい画期的なこと。今から半世紀以上も前の偉業にまで想いを馳せると、我が事のように誇らしい気持ちになります。
ゲーリー・プレーヤー
これらは書籍「マスターズ ゴルフ『夢の祭典』に人はなぜ感動するのか」(ちくま新書)からの抜粋。ゴルフに関わるのであれば、ゴルフを愛した素晴らしい偉人を知り、名勝負や偉人の考え方にも触れたいと考えていた私にとって、「待ってました!」の本でした。
そこで、本書を執筆された武蔵丘短期大学客員教授で、詩人・文筆家・編集者として活動されている本條強さんにお会いするため、本條さんの別荘がある那須塩原へ足を運びました。那須高原の静かな、それでいて都会の喧騒を忘れる中で、ゴルフの愉しさをたっぷりとお伺いしてきました。もちろんゴルフの上達にも繋がる話も伺いました!ぜひお聴きください。
【書籍紹介】
書籍:マスターズ ――ゴルフ「夢の祭典」に人はなぜ感動するのか
(発行 ちくま新書 )
一人のアマチュアの夢が、なぜ全ゴルファーのあこがれのトーナメントになっていったのか。球聖ボビー・ジョーンズが作った私的な大会がメジャーに発展していった秘密とは? 情熱と戦略、そして時代の流れ…ゴルフをしない人が読んでもおもしろい「マスターズ物語」。『書斎のゴルフ』編集長だった著者が、その成り立ち、コースの美しさと難しさ、そして数々の名勝負を解説。オーガスタナショナル全図と18ホールのコース図と攻略法、ゴルフ上達の名言も掲載。
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【書籍紹介】
書籍:伝説のプレーヤーが直伝 ゴルフの真髄
(発行 日本経済新聞出版 )
「ゴルフはオールドマンパーが相手、彼と長い旅をする忍耐が必要なのだ」
ボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガン、ジャック・ニクラウス――あなたの上達に欠かせない究極のエッセンスを伝説のプレーヤー11人が直伝。
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【スペシャルゲストプロフィール】
本條強(ほんじょう・つよし)
1956年東京生まれ。スポーツライター。武蔵丘短期大学客員教授。1998年に創刊して編集長を務めた『書斎のゴルフ』は「教養ゴルフ誌」として人気を博したが、2020年惜しまれつつ休刊。倉本昌弘、岡本綾子などの名選手や、有名コーチたちとの親交も深い。著書に『中部銀次郎 ゴルフの要諦』(日経ビジネス人文庫)、『トップアマだけが知っているゴルフ上達の本当のところ』(日経プレミアシリーズ)、訳書に『ゴルフレッスンの神様 ハーヴィー・ペニックのレッド・ブック』(日経ビジネス人文庫)等多数。