Yagi Nobuyuki

oct 29 2021

改革論
水産改革と魚食の未来


東京大学大学院 農学生命科学研究科
教授 八木信行さま

今回のテーマは「漁業」、それも「改革」について徹底的にお話を伺うべく、千葉県柏にある東京大学 大気海洋研究所にお邪魔してきました。お話を伺ったのは、「水産改革と魚食の未来」(恒星社厚生閣)を編纂、東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授であられる八木信行さん。

衰退イメージがつきまとう日本の水産業は実は2013年から生産金額が増加に転じています。八木先生は本書で「改革は会社や業界に体力のあるうちに始める必要がある」と述べ、さらに「水産改革について多様な分野の専門家が掘り下げて解説し、70年ぶりの漁業法改正をめぐる議論を後世に残す目的」があると述べています。



そこで、そもそも改革とは何か、またグローバル社会の中での水産業の課題とは何か、八木先生に直接伺ってきました。具体的には、2018年に改正された漁業法改正の2大ポイント、そして日本の漁業管理を中心に日本漁業の優位性、海外漁業との比較、さらには水産業の成長産業化について、です。

今回も「漁業・水産業における取引のDX化」(水産デジタルトランスフォーメーション)を展開する株式会社 SANKO MARKETING FOODS 代表取締役 長澤成博さんにサポートいただきました。それでは、ぜひお聴きください!







【書籍紹介】
書籍:水産改革と魚食の未来
(発行:恒星社厚生閣)



  • 2018年水産の改革が国会で議論され、70年ぶりに改正漁業法が成立した。議論は、改正法の評価、環境保全、産業や経済政策、漁業管理制度ほか魚食文化まで広範囲に及んだ。本書では法律、環境、資源、地域経済など様々な専門家が集い、海外の事例も比較し解説する。巻末にはQ&Aも用意し読者の理解が深まるように配慮した。

    お求めはこちらから
【スペシャルゲストプロフィール】
八木信行(やぎ・のぶゆき)

東京大学大学院農学生命科学研究科教授。
東京大学農学部卒、米国ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)課程修了。東京大学博士(農学)取得。2008年東京大学大学院特任准教授、2011年同准教授、2017年より現職。日本学術会議連携会員、日本水産学会理事、国連食糧農業機関(FAO)世界農業遺産(GIAHS)プログラム科学助言委員(2019-2020年)なども務める。2019年カンボジア王国友好勲章(Royal Order of Sahametrei)受賞。