jun 09 2021
ブランドの定義
1本5000円のレンコンがバカ売れする理由
株式会社野口農園 取締役/博士(社会学)
野口憲一さま
「1本5000円のレンコンがバカ売れする理由」(新潮新書)。衝撃的なタイトルに当然購入、届いてすぐ読み始めたら、、、なんと骨太な内容なんだ!!とまた衝撃。
お会いして直接お話を伺いたい!ということで、本書の著者であられる株式会社野口農園取締役であられ、社会学の博士号をお持ちの野口憲一さんにお会いするため、茨城県まで足を運びました。
特にお話を伺いたかったのは「ブランド」の定義。なぜなら、野口さんはブランドを「民俗学的な考え方」、つまり、「民俗文化」を対象とした文化政策からアプローチされていたから。
具体的な実例として、寿司や恵方巻き、七草粥などを紹介してくださっています。
・「日本全国で現在の形の寿司が食されるようになったのは、冷蔵保存技術と物流網の整備が進んだここ数十年の話に過ぎない」
・「恵方巻の習慣は関西地方などに限定されたものでしたが、それすらも古来よりの伝統などではない」
もちろん、こうした実例をご存知の方はいらっしゃると思います。私がリスナーのみなさまに紹介したい考え方は、実例を「新たに創られた伝統」と一般化されているところ。そして、「新たに創られた伝統」を基軸に、1本1000円、場合によっては500円前後で販売されているレンコンをどうやったら5000円で売れるのか、と徹底的に考え、行動されてきたプロセスが、惜しげも無く披露されている農業を盛り上げようとされる心意気、なのです。
「僕は農業には本質的に価値が宿っている、すなわち『美しい』ものだと思って疑いません」
この想いを、ぜひ野口さんの肉声でお聴きいただきたいと思います。それでは、お聴きください!
【スペシャルゲストプロフィール】
野口憲一(のぐち・けんいち)
1981(昭和56年)、茨城県新治郡出島村(現かすみがうら市)生まれ。株式会社野口農園取締役。日本大学文理学部非常勤講師。日本大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了、博士(社会学)。専門は民俗学、食と農業の社会学。
野口農園ホームページ
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