Amano Shinya

jul 29 2021

製造業DX
世界最先端「デジタルファクトリー」構築への挑戦


天野 眞也さま

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。2004年にスウェーデンの公立大学、ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念とされており、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という定義づけがなされています。

日本では、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が DX 推進指標の自己診断結果を収集し、2020 年 10月時点での企業約500 社におけるDX推進への取組状況を分析した結果、実に全体の9割以上の企業がDXにまったく取り組めていない(DX 未着手企業)レベルか、散発的な実施に留まっている(DX 途上企業)状況であることが明らかになっています。

DX 推進指標 自己診断結果 分析レポート (2020 年版)



一方、米国は、米IT調査・アドバイザリー企業Gartner社の調査(Gartner Digital Enterprise 2020 Survey)によると、2020年までに一層のデジタル化及びデータ化を進めなければ市場で競争力を維持できないと考える企業は全体の3 分の2以上に上っており、米テクノロジートレンドニュースサイト ZDNet の姉妹サイト Tech Pro Research が 2018 年に実施した調査において、DX 戦略を既に推進中である又はDX 戦略の策定中であると回答した割合は全体の70%に上っています。(出所:JETRO 2020ニューヨークだより)

これはマズイ。日本企業にとって、ビジネスにおける価値創出のためにデジタル技術の活用が必須となっている今、これは大変切実な問題です。

そこで、「日本の製造業が再び復活するためには、自動化とデジタル技術の導入が必要不可欠」と語り、製造業のDXから生産ラインの開発・実装までを包括的に支援するコンソーシアム「Team Cross FA(チームクロスエフエー)」の幹事企業、ロボコム・アンド・エフエイコム株式会社を率いる天野 眞也代表取締役社長にお話を伺いました。

「Team Cross FA(チームクロスエフエー)」
詳細はこちらから

天野さんは、2021年6月28日に次世代型デジタルファクトリー「ロボコム・アンド・エフエイコム南相馬工場」を開所した際、「かっこいい工場として業界を魅力あるものにしていくことで、日本を再び元気にする起点としたい」と宣言しています。





さらに、デジタルファクトリー構築のために重要な要素は「自動化技術」であるり、日本は多くの自動化設備を国内で作ることができる数少ない国の一つであることから、「製造業DXに関しては、日本にこそチャンスがある」とも。具体的なチャンスを、じっくりお聴きしました。天野さんの挑戦、ぜひお聴きください!





【書籍紹介】
書籍:製造業DX 入門編
   (発行 Team Cross FA)




  • 製造業における、DX実現のための入門書。製造業に直接従事されている方、経営されている方はもちろん、製造業におけるDXとは何か?どうすると実現できるのか? についてご興味がある方に向け「製造業DX」の基本と全体像をわかりやすく解説。コンサルタントでもIT企業でもない「FA・ロボットシステムインテグレータ」の立場だから解説できる、「製造業DX」を理解するための1冊。


【YouTube紹介】
AMANO SCOPE(アマノスコープ)とは天野眞也が業界をリードするイノベーターたちと対談を行い、「日本の未来」「製造業の未来」について発信していくチャンネルです。



【スペシャルゲストプロフィール】
天野 眞也(あまの・しんや)

大学卒業後、株式会社キーエンスに新卒で入社。組織横断型の社長直轄プロジェクトを率い、同社が売上数百億円から2,000億円を超える企業に成長するまで、第一線でけん引。自動車、食品、半導体など、あらゆる業界の生産現場を見てきた経験と、顧客と共に海外を含む新工場プロジェクトを成功に導いてきた実績を基に、2010年起業。現在は株式会社FAプロダクツ会長のほか、ロボコム株式会社社長、日本サポートシステム株式会社社長などを兼務し、製造業のDXを一貫支援するコンソーシアム「Team Cross FA(チームクロスエフエー)」の旗振り役を務める。日本の基幹産業である製造業を元気にし、日本を元気にするために、公的機関や団体・企業と連携し、デジタルファクトリーを核としたスマートファクトリー・スマート工業団地を「新しい輸出産業」にする構想を推進中。また、「製造業を未来を担う若者が憧れる人気業界にしたい」との想いから、学生向け業界教育、エンジニア育成、ロボットSIerの認知度向上にも尽力する。