jan 06 2022
「食」「農」「ビジネス」を一体的に学ぶ
新潟食料農業大学が発信する「食の未来」に迫る
新潟食料農業大学
学長 渡辺好明さま
「食」「農」「ビジネス」を一体的に学ぶことができ、食の未来を担う人材を育成すべく新たに誕生した、「新潟食料農業大学」。創立4年目を迎えた同校は、「質問しよう、提案しよう。教室にとどまらず、地域に出て本物に学ぼう。」とアクティブな教育に定評があります。お話を伺ったのは、学長であられる渡辺好明先生。
新潟食料農業大学
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渡辺先生は、水産省長官、農林水産省事務次官、内閣総理大臣補佐官事務など数々のキャリアを経て、新潟食料農業大学の設立から携わられ、学長として4年目を迎えられます。社会に飛び出す学生たちに、様々な選択肢を提案する複合型の教育を理想とし、一つの視点ではなくあらゆる角度から物を見るよう指導されています。特に、英語学習は4年間必修。自分たちが手がける商品を、自信を持って世界に向けて英語で表現しプレゼンする力を養います。
多様性の時代、みんな違ってみんないい。他人の考えや行動を尊重し、前例にとらわれない自由の中で、自己規律に基づいた自由をもち、柔軟な創造力や行動力を育成されています。
今、日本の食のマーケットは約116兆円と国内総生産(GDP)に占める割合も非常に大きなものですが、依然として国内中心。「農産物輸出を1兆円にすることは長らくの夢だった」と語る渡辺学長は、「世界の広大な市場に進出していける農業、食品産業を目指し、輸出を定着させていかなければならない」とさらなる広い視野を学生に求めています。
農林水産業の課題、そして未来については、「まず、農業、林業、水産業という3つの分断があり、生産と消費が離れている現状がある。本来は支えあうものであり、足りないところを補い合いながら再結合することで、大きな力となって地域社会が潤っていく」との考えを教えていただきました。
新潟食料農業大学を学び舎とする若い方々が、複合的に学び培った知識や経験を携えて、日本、そして世界へ羽ばたいていく未来は、希望と可能性に満ちたものでしょう。30分ではとても足りない渡辺先生への貴重なインタビュー、是非お聴きください。
【スペシャルゲストプロフィール】
渡辺 好明(わたなべ よしあき)
昭和20年生れ。昭和43年3月東京教育大学(経済)卒。同年4月農林省入省。水産庁長官、農林水産事務次官、内閣総理大臣補佐官、東京穀物商品取引所理事長等を歴任。全国農地保有合理化協会会長、全国米麦改良協会会長。平成30年4月、新設の新潟食料農業大学学長に就任。