Yoshikawa Takuya

dec 30 2021

吉川化成の挑戦
環境にやさしいプラスチックが地球を救う


吉川化成株式会社
常務取締役 吉川拓哉さま

パナソニックの本社がある門真から数駅の横堤駅。お邪魔してお話を伺ったのは、かつて、パナソニック(当時は松下電器産業)とともに、高度経済成長期に三種の神器の一つであった洗濯機の、今でこそ当たり前になっているプラスチック化に世界で初めて成功、これが起爆剤となり成長を続ける吉川化成株式会社、常務取締役であられる吉川拓哉さん。

もともと金属であった洗濯機の外枠、内枠をプラスチック化するという松下電器産業の一大プロジェクト、いち早く参画できているところに、吉川化成の化学メーカーとしての技術開発優位性を強く感じます。

さらに、携帯、パソコン、DVD、デジタルカメラなど、IT機器需要が急激に伸びる中、これらに使用されるプラスチックを一手に引き受け、さらなる成長を遂げます。さらに、さらに、次の一手を、医療機器、そして自動車分野で打ち、現在は主力事業に育っています。

さらに言えば、現代に生きる私たち、プラスチックに触れていない日はありません。軽くて丈夫、それでいてリーズナブル、だからこそ、あれも、これも、それも、どれも、プラスチック製品になってきました。どうしてそんなにプラスチックは使い勝手が良いのでしょう!?化学の面白さについても教えていただきました。



時代の転換点には必ずと言って良いほど「プラスチック」の存在があり、私たちの生活を劇的に豊かにしてきてくれました。だからこそ、知りたい。プラスチックは本当に気候変動に対して「悪者」なのか、ということを。

特に、海洋プラスチックごみの問題は誰もが知るところでしょう。既に世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トン。そこへ少なくとも年間800万トンが、新たに流入していると推定されています。年間800万トンは、重さにして、ジェット機5万機相当。ということは、世界の海にはなんと、その約20倍、100万機相当の重さのプラスチックごみになるということです...

そして、魚類、海鳥、アザラシなどの海洋哺乳動物、ウミガメを含む少なくとも約700種もの生物が、実に92%にものぼるプラスチックの影響で死傷しているという現実があります...

プラスチックの特性からみたら、実は環境に優しい面があること、その上で吉川化成としての取り組み、これから100周年に向けて歩む方向性についても教えていただきました。最後には、相当な腕前であるゴルフについても、話が弾みました。本当に楽しい時間となりました。

気候変動という次なる時代の転換点に大きな挑戦を続ける吉川さんへのインタビュー、ぜひお聴きください。







【会社紹介】
吉川化成株式会社

吉川化成株式会社

詳細はこちらから



【スペシャルゲストプロフィール】
吉川拓哉(よしかわ たくや )

吉川化成株式会社・常務取締役。エグゼクティブMBAゴルファー。
立命館大学体育会ゴルフ部主将として、関西学生ゴルフ選手権連盟杯、関西学生ゴルフ選手権優勝。第55回とやま国体では代表選手として準優勝に貢献するなど、数々の実績を打ち立てた後、プロゴルファーとしてデビュー。日本人初のインディアンツアー(Professional Golf Tour of India)にレギュラー参戦。
2006年、吉川化成株式会社入社。マレーシア法人勤務など経て常務取締役就任。入社後、タイの大洪水被害に合った現地工場を立て直すなど実績を残す傍ら、2015-2018年の間、立命館大学体育会ゴルフ部の監督を務める。2019年4月、国際的に評価の高いNUCB BUSINESS SCHOOL入学、2021年3月、EMBAのカリキュラム修了。日本で唯一のエグゼクティブMBAゴルファーとして「社会人に必要なものがゴルフに全て揃っている」と提唱、MBAとゴルフを繋げた活動をしている。