Kamimura Iwao

dec 08 2021

文字情報は唯一無二の財
上村岩男の"歴史が刻む"実践経営学


株式会社 三英堂商事
代表取締役 上村岩男さま

青雲の志を抱き、半世紀に渡ってビジネスを切り開いてこられた、株式会社三英堂商事 代表取締役 上村岩男社長をお招きし、ビジネスについてたっぷりお話を伺う企画、その名も「上村岩男の"歴史が刻む"実践経営学」。前回放送から、努力を続ければいつの日か必ず、夢がかなえられると信ずる「"俺流"の行動規範」をさらに詳しく伺っていきます。

今回紹介いただく「"俺流"行動規範」はこちらです。



ビジネスの世界に目を向けたとき、上村社長は「どんな小さなことでも、伝達手段には、必ず文字情報を使うことを最大の武器としている」と話します。特に重宝しているのが「メール」。商談、電車の中、歩いている時、食事中、自宅にいる時、場合によっては寝ている時まで、何かに気づいたら、最低限必要な情報のポイントを、上村社長専用のフォルダーに放り込む、という作業を繰り返しているそう。

メールがまだ市民権を得ているとは言い難かった黎明期の20年以上前から、この情報処理システムを使っていたというのが驚くべきところです。SNSなど、現在、数多くのツールがありますが、レガシーにも見える俺流の情報処理システムには到底叶わないのかも、と感じます。

また、上村社長は「紙媒体」をとても大事にされています。アイキャッチ(目視による確認)で目に入る「見出し」を見つけ、立ち止まりじっくり深読みする、という行動をこれもまた数十年と続けてこられています。抜き出した新聞の切り抜きは、なんとかつて多くの家庭で目にしたあの黄色い電話帳の何冊分にも相当します。

これらの膨大な情報から、さらに重要な情報を選抜、いつでも抜き出し活用してきたことが、社会福祉業界で全国有数の企業へと成長した俺流の経営する力に繋がっていくのだ、と感じます。



日常の過ごし方、という点でもう一つ「電車に乗ったら座るな」というテーマでもお話いただきました。健康、という観点もありますが、目を静かに閉じ、考えを巡らすことで、情報の収集と整理がはかどるという内容です。特に、あまりにも当たり前すぎて気づかなかった「日付」のエピソード、必聴です。

上村社長が自ら学びとり、体系化してこられた今回の「"俺流"の行動規範」、ぜひお聴きください。





【書籍紹介】
書籍:人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント
(発行:幻冬舎)



  • 高齢化が進み、人生100年時代といわれる今、介護施設の利用者は年々増え続けています。介護施設の利用がごく当たり前となっている状況のなかで、高齢者やその家族にとって非常に大きなテーマとなっているのが施設選びを検討する時「どのような介護施設を選べばよいのか」です。「感動の喜びを得られる介護施設であれば、利用者は生き甲斐と希望を獲得できる」ということを強調、感動を味わえる施設を見つけるためにはいくつかの着眼すべきポイントについて実例を挙げて詳しく解説しています。最期に豊かな人生を送りたいと願っている高齢者の方々やその家族にとって、ささやかな手助けとなることを願った一冊です。

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【スペシャルゲストプロフィール】
上村 岩男(かみむら・いわお)

株式会社三英堂商事 代表取締役社長。
1948年、鹿児島県生まれ。1977年、29歳のとき、不動産管理業務を中心とする三英堂商事を創業(1978年には株式会社三英堂商事に改組し、代表取締役に就任)。1998年から介護事業に参入、現在は首都圏を中心に介護付有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅、地域密着型のグループホームを運営する。