Oode Hironobu

apr 12 2022

誠実と調和
施設園芸業界の先駆的企業「誠和」の新たな挑戦


株式会社誠和
代表取締役 大出浩睦さま

今回お邪魔したのは最先端の施設園芸を体感できる日本で唯一のトマト栽培施設「トマトパーク」(栃木県下野市)。敷地面積 約18,000㎡の広大なスペースを活かし、施設園芸における世界最先端の「試験・研究」、様々な情報を公開する「視察・見学」、そして次世代の農家を育てる「教育・研修」の3つを軸に展開しています。

トマト栽培の世界基準を惜しみなく公開するのは、「誠実と調和」をモットーに「魅力があり、夢が描ける、農業社会創り」をめざす株式会社誠和。同社を率いる若きリーダー、同社代表取締役 大出浩睦さんにお話を伺いました。



「農家の困りごとを解決するためのサービス」を追求してきた株式会社誠和。前身は誠和化学工業という主にプラスチックの成形を行う企業で、現在と違うジャンルを専門としていたとのこと。

ところが、ハウス栽培を生業としていた創業者の親戚から、「全ての農作業を手動で行うのが大変なので、これをなんとか自動化できないか」と相談を受けたことがきっかけとなり農業の分野に参入、農業用資材を生み出すことに繋がったという歴史があります。

さらに、サポートを続けると今度は、「農作物の収量は増えたが、販売がうまくいかず売れ残ってしまった」という農家の声が。そこで解決すべく立ち上げたのが、青果物を販売するためのECサイト「ブルーマーケット」です。施設園芸農家である生産者と、飲食店、スーパーといった小売業者などのプロ購入者を直接結ぶ、新しい青果物流通サービスは、フードロスの課題解決や、CO2排出量削減などを通した環境にも配慮する設計となっています。



オランダでの社員研修を行うなど、積極的に海外の最新技術を取り入れる姿勢も創業当初から変わらず。「誠実と調和の精神を持ち続け、農家と一緒に農業の魅力を高め成長していきたい」と熱く語ってくださった株式会社誠和、大出社長へのインタビュー、ぜひお聴きください。





【スペシャルゲストプロフィール】
大出 浩睦(おおで・ひろのぶ)

慶応大法学部卒。三井住友信託銀行勤務を経て2016年に入社。統括本部部長兼研究開発部長などを歴任。埼玉県出身。